乳がん予防介入研究

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 乳がん予防介入研究とは

愛知県がんセンターでは、以前より生活習慣情報と遺伝的な体質(ごく小さな遺伝子の変異である遺伝子多型情報)を組み合わせて、一人一人にあわせたがんリスク予測法の開発と実用化を目指して研究を続けてきました。

先日私たちは国立がん研究センター、鹿児島大学と共同で、個人の体質にあわせた乳がん発症リスクを予測する検査法を作成しました。
これは、ある特定の遺伝的な体質と生活習慣を持つ人が将来どのくらい乳がんにかかりやすいのかを予測する検査です。

この乳がんリスク予測検査法を実用化するためには、この検査が実際に人々の健康増進に役立つことを確認する必要があります。具体的には、リスク予測検査をきっかけに、より多くの人が生活習慣を改善したり、定期的にがん検診を受けるようになると証明する研究を行う必要があります。


この研究におけるリスク予測検査の種類と内容

(1)遺伝的要因と環境要因を組み合わせた個別乳がんリスク予測法について

(Aグループ)
生活習慣や病歴、女性の健康等に関するアンケート調査と、血液から抽出したDNA(遺伝情報を収めた物質)を用いて、遺伝子検査を行います。遺伝的体質と肥満度によって、一生の間に乳がんに罹る確率を予測します。

(2)環境要因を使った個別乳がんリスク予測法について

(Bグループ)
生活習慣や病歴、女性の健康等に関するアンケート調査の情報を使って、肥満度別に一生の間に乳がんに罹る確率を予測します。 採取した血液は一旦保存し、直ちには遺伝子検査を実施しません。

遺伝子検査結果開示を希望される方は、検査実施後、約3年後に結果をお知らせすることができます。ただし、その際は遺伝子検査の意義を説明した健康教育用映像を見ていただく必要があります。詳しくは3年後調査時にご案内いたします。

この研究では、環境要因を使った個別乳がんリスク予測法を標準として、遺伝的要因環境要因を組み合わせた個別乳がんリスク予測法の健康増進に対する効果を評価します。
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